オリンピック競技と同時期に開催されているパラリンピック。
民間の放送局は、オリンピック競技の特集や中継などをすることがあるのに対してパラリンピックに関してはNHKだけしか中継しないんですよね。
どうしてパラリンピックってNHK以外の放送局、放送しないの?
この記事では、パラリンピックの放送をNHK以外が放送しない理由について調査してみました。
オリンピックの地上波での放送局まとめ
まず、オリンピックに関してはNHKさん以外にも地上波&一部BSさんでも取り扱っています。
2024年7月25日~8月11日まで開催されていたパリオリンピックでは、以下のような放送局が地上波で放送されています。
- NHK総合
- NHKBS
- Eテレ
- TBS系列
- テレビ朝日
- 日本テレビ系列
- フジテレビ系列
- テレビ東京系列
パリオリンピックの場合は、ほとんどのテレビ局で放送していたイメージあるなあ
パランピックの地上波での放送局まとめ
一方のパラリンピックに関しては、NHKさん以外の地上波では取り扱っていません。
2024年8月29日~9月9日までのスケジュールで開催されるパリパラリンピックでは以下のような放送局が放送されています。
- NHK総合
- NHKプラス(ネット配信)
- J:テレ(パリパラリンピックのオリジナルチャンネル)
- ど・ろーかる(ネット配信アプリ)
ちなみに、BS/CSでは配信が未定となっていました。
こうしてみるとわかるように、NHKさん以外の放送局ではパラリンピックについて放送しないんですよね。
オリンピックに比べると放送局少ないし、NHK総合しか地上波で見れないのか
【パラリンピック】NHK以外の地上波で放送しないのはなぜ?
パラリンピックがNHKさん以外で地上波で放送しない理由は3つありました。
順番に紹介します。
視聴率が取れない
バレー男子準々決勝、視聴率23% パリ・オリンピック初の20%超https://t.co/MK37h84IEv
— 毎日新聞 (@mainichi) August 6, 2024
今回のパリ五輪の中継で、視聴率が20%を超えるのは初めてということです。#パリ2024
まず1つ目は、パラリンピック自体が視聴率が取れないためです。
地上波としては、視聴率が悪いと放送枠を設けるのが厳しく、スポンサーもつきにくいということで放送しないというテレビ局が多いことがわかりました。
実際、開会式の視聴率を見てみると10倍くらい視聴率が違っています。
こちらのデータは、パリオリンピック・パラリンピック放送時に調査されていたデータになります。
- オリンピックの開会式:12.2%
- パラリンピックの開会式:1.6%
一番視聴率が取れそうな開会式時点で、このくらいの視聴率ではやっぱり地上波で見ることは難しいでしょう。
NHK総合が29日未明に生中継したパリ・パラリンピック開会式の番組の平均世帯視聴率は、関東地区で前半が1・7%、後半が1・6%だったことが同日、ビデオリサーチの調査(速報値)で分かった。
産経新聞
さすがに、視聴率取れないならしかたないか
知っている選手が少ない
そして視聴率に続いて、知っている選手が少ないというのも理由の1つでした。
オリンピック競技に参加する選手に比べると、メディアの注目度も低いということで選手についてあまり知られていませんよね。
中には、ボッチャの杉村英孝(すぎむら ひでたか)選手のように情報番組でお見かけしたことがある方もいらっしゃいます。
今夜の #newszero#ボッチャ#東京パラリンピック #金メダル#杉村英孝 選手
— news zero (@ntvnewszero) October 22, 2021
ボッチャで日本人初となる金メダル
魅力は「自己選択」と「自己決定」と語る杉村選手#弘竜太郎 アナとの対決は大熱戦に
得意の #スギムライジング は出たのか
果たして勝負の行方は pic.twitter.com/L5OK7W4TQG
ですが、その他の競技の選手があまり出ていない印象がありました。
選手知らないと応援し辛いよね
競技のルールがいまいちわからない
3つ目としては、オリンピックと違って競技ルールがいまいち浸透していないということです。
ちなみに、パリパラリンピックで行われる競技は以下のとおりです。
- アーチェリー
- カヌー
- 車いすテニス
- 車いすバスケットボール
- 車いすフェンシング
- 車いすラグビー
- ゴールボール
- シッティングバレーボール
- 自転車競技
- 射撃
- 柔道
- 水泳
- 卓球
- テコンドー
- トライアスロン
- 馬術
- バドミントン
- パワーリフティング
- ブラインドフットボール
- ボッチャ
- 陸上競技
- ローイング
特に、レスリングやゴールボール、アーチェリーなどは独自のルールがあってわからないと思った方も多い印象でした。
最近では、浸透してきたボッチャでさえ何がチームにとって有利なのかもいまいちわからない方も多いようです。
東京パラリンピックでは、よくわからない理由で出場辞退となった事例もありました。
「許可なく他人の弓具に触れてはならない」とする競技団体の安全規定に抵触した。
読売新聞
オリンピックと同じルールだったらわかるけど、独自のルールがあまり浸透していないのが現状なんだよね
まとめ
オリンピックに比べるとパラリンピックについては、地上波で放送されないことがわかりました。
唯一放送するのはNHKさんだけなのですが、他局となると視聴率だったりルールや選手の知名度などが関係しているようです。
最近ではボッチャなどがようやく地上波でも知られるようになってきましたが、まだまだ地上波でパラリンピックが視聴できるのは先になるかもしれませんね。
最後までお読みいただきがありがとうございました。
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